ぼたもち(仮)の重箱

躁うつ病、万年筆、手帳、当事者研究、ぼたもちさんのつれづれ毎日

トラウマのバイブル

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「心的外傷と回復」(ジュディス・L・ハーマン著、中井久夫訳)を読み終わりました。トラウマアンドリカバリー。少し難しい本でしたが、とっても勉強になったよ。

 

何が一番印象に残ったかって、PTSDの人の回復の過程を教えてくれたこと。

どうしてこの病気になったかということよりも、これこれこのように治療していくとこんな風に回復していって、患者の自己感覚はこんな感じに変化していくんだよって教えてくれているところ。

あと、PTSD患者が加害者によってどれくらい自己、内面を破壊されているか、そしてそれは被害者のせいではないのだという姿勢で、何度も強調してくれているところも、「ああ、この著者は本当の味方だな」って感じられて嬉しくなった。

 

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誰でも何かしらトラウマってものはあるのですが、特にひどい人、正式にPTSDと診断されている人は、機が熟したらこの本を読めるといいなと思います。あまり早い時期に読むと、冷静ではなくなり、怒りとかいろんなものが噴出しちゃうかもしれないけど、時期が来たらきっと素晴らしい効果がありそうな本。

 

あなたを導いてくれる治療者はきっといる。

 

 

本のラストに近づくにつれて、「私の回復具合はどの辺りなのかなあ」ってボンヤリ巡らせたりしていました。本格的な治癒にはまだ遠そうな気もするけど、てか遠いけど、回復に向かってスタートを切ったことは間違いない実感がある。私は当事者研究という部分に魅力を感じてそこから歩き出したけど、回復過程はこの「心的外傷と回復」の記述の通りに進みつつあるのかもしれないな。この本が書かれた頃には当事者研究という言葉はないけれど、自助グループ的な事例はたくさん出てきます。私も参加してみたいな、いいグループがあれば。そのうち。

 

回復へのスタートを切ったのだから、また舞い戻ることはしたくない。もちろん行ったり来たりの少しずつだろうけれど、それでも前進したい。加害者のことを考えることは本当になくなってきて、気持ちが落ち着いているし。焦らずゆっくり歩いていきたいです。

 

無理しない無理しない。

ひと休みひと休み。

 

 

心的外傷と回復

心的外傷と回復

 

 

 

ケアマネさんに関する悩み

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今日はシャワー浴びたよ!!(ニュース)

 

昨日から本格始動してくださってる新しいケアマネさん。

私も母も本当に気に入っているのですが……

 

肝心の父が気に入らないらしい。

 

まあ、母のためのケアマネさんでもあるので。

母だけか気に入っていてもいいのですが。

 

父がなぁ。

 

「今回のケアマネさんは客をバッサバッサと切るような感じの人だな」

 

とか言ってる。

 

要するに気に入らなかったのよね。

 

そりゃそうよ!

お父さんより頭いいもん!!

 

こういう場合はどうすればいいのか。

本当に有能そうなので、断ったりしたら我が家の損。

マジでできそうな人。

 

……だからこそ、気に入らないのだ。

ちょっと間抜けなくらいのケアマネさんのほうが、父が上から目線になれるから優越感に浸れるのよね。

 

でもね、前のケアマネさんとの情報量の差、人間関係のパイプの豊富さの差、それこそ問題点をバッサバッサとさばく力の差……全て歴然としている。

この人にしとかなきゃホント損!

 

これはどうすればいいのだ。

 

まだ始まったばかりだけど、本当に悩みます。

果たして。

 

うーん、私だけでケアマネさん本人に相談してみようかなあ。

 

 

うーん……

 

 

ほどほど介護生活

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父のケアマネさんが新しい人になりました。

前の人は転勤していっちゃった。

 

今回の人は素晴らしく頭いい!

なんかもうキレッキレです!

打てば響く!

仕事が早い!

質問の余地なし!!

30分でてんこ盛り!!

超大満足な人です!

 

訪問診療と訪問マッサージの提案をしてくれました。

マッサージはその場で電話をかけて、お試しの予約を入れて。

いい人来るといいなあ。

 

でも………

多分父は今回のケアマネさん、そんなに好きじゃないと思う。

なぜかって、すげえ頭いいから。

明らかに父は話についていけなかった様子。

威張りたくてしょうがない父なので、あんまり頭いい人は上から目線になれないから、好きじゃないのよね。

でも母と私は気に入ったので、父のことはいいんです。追い追い慣れてもらいますから。

 

父ももう86歳……

足もすっかり弱って、伝い歩き。

マンションの外へは一人では出せない。

いつまで自力で歩けるかなあ。

できれば車椅子はもう少し先にしてほしい。

なるべく自分の足で歩いてほしい。

 

 

 

あと、もうちょっと年寄りらしくして………

 

 

 

(無理だけど)

 

 

 

陽子と麒麟

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小野不由美さんの「十二国記」シリーズ。

 

イラストにしてみました。

 

 

 

異世界で高校生の少女が闘いながら生き、人生を見つめ、運命の生き物「麒麟」と出会い、そして……

 

 

 

この絵じゃ全然、伝わらねえー!!!

 

 

 

↓↓↓十二国記

 

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十二国記シリーズ

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有名なので、ご存知ないかたはいないかと。

小野不由美さんの十二国記シリーズ。

私も若い頃から大好きでした。

でも、若い頃に途中まで読んで(どこまでか忘れた)、その後は存在を忘れてしまっていました。

 

このたび、当事者研究の一環として、再読することをセラピストさんから勧められて、改めて新潮文庫版を買い直したんです!

 

うわーい! 久しぶり!!

20年ぶり以上か?

 

当時はまだ私も若かったので、この作品の凄さがあまりわかっていなかったのですが、大人になって、しかも認知の歪みを持つような病気になってから改めて読み直してみると、何という刺さる物語……

 

自分とは、生きるとは、他者との関係とは、信頼とは、裏切りとは、アイデンティティとは……ありとあらゆるものが詰め込まれています。小野不由美さんて本当に物凄い作家です(夫の綾辻行人さんも大好きな作家ですが、妻のほうが大物っぽい)。

 

メンタルの病気で回復途上にある人は、これとてもいいテキストになりそうですね。

特に「人間関係」について、学ぶことが多い。

この「月の影 影の海」は陽子という高校生が主人公ですが、文庫二冊が終わるまでに本人の希望ではなく急激な成長を遂げさせられるのですけど、読者も共に成長できちゃいます。

人間って、こんなにも自分勝手だった。それでも互いに少しずつ依存し合って生きずにはいられない存在。人間って人間って人間ーなんてらららーららららーらー。

私もまたそんな人間なんですね。

信じたり信じられたり、裏切ったり裏切られたり、それでもまた信頼し合ったり。

思わず涙が出てしまう作品です。

 

この二冊だけでも読み終わると、「生きるために生きよう」と思えます。

自分だけでも自分を大切にしてやろう。

自分にとって、自分を価値あるものとしてやろう。

そして、正しく自分を統御したい。

そんな風に思うようになります。

 

この先もさらに読み進めますが、多分読むたびにガツンと来るだろう。それを楽しもう。成長しよう。成長できる!!

 

人間関係に悩んでいる社会人の皆様にオススメです♪

若い方々にもいいけど、大人が読むとガツンとくるよ!

 

 

 

月の影  影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

 

 

月の影  影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

 

 

 

暴力とアイデンティティ

 

hammerklavier.hatenablog.com

 

 

仕事上、クラス内のつきあいはどうしようもないのですが、プライベートのつきあいは自由なので、できればなるべくストレスなくお友達とつきあいたいですよね。

誰もが望むことだと思います。当然のことです。

 

当事者研究を始めて7ヶ月。様々なものが目の前に明らかになってきました。過去の人生で受け続けた暴力、被害者である私の側にある問題点(いじめられる側にも問題があるって言ってるわけではないよ)、加害者側の問題点、暴力を受けることによってできた多くの心の歪み、そして私からの被害にあった人もいる。

 

果たして、加害者は加害することによって被害者になることはあるのだろうか。

 

私に暴力を振るった人の中には、加害した意識のない人もたくさんいます。逆にかえって自分が被害を受けたと思っている人もいるでしょう。そういう人はこのブログを読んでいるかどうかわからないのですが、読んでいたとしても、もう私にはかかわらないでくださいね。私もあなたとは一切関係ありませんから、もう。もし私からの被害にあったと思っていたら、自分の判断で私の関係ないところで適切な治療を受けて、幸せになってください。それがお互いのためです。あなたから謝罪がほしいとは思っていないし、関わりあわないことが最大のアレですからね。

 

って、マジでそういう人が読んでたら、シャレにならない。いいけどね、別に。

 

そう、もはや私は思わない。「謝ってほしい」とは。最大の加害者である人物にも、もう謝罪せよとは思わなくなりました。いやはや当事者研究すごい。あれだけ復讐の塊だった私を、ここまで変えてしまった。認知の歪みがぎゅぅぅぅぅぅぅぅんと修正されていく音がする。急速な修正なので、逆にまた歪む可能性があるために、ここからさらに慎重な研究、治療が必要です。

 

最近の当事者研究でもっとも大きな発見は、上掲の記事の内容です。

もうね、好きな人としかつきあいたくないし、好きな人を毅然とした態度で決めたいのですよ。今まではすぐに他者にへいこらしていた私ですが、もう嫌だよ。本当に自分ってものを大切にしていなかったです。症状なので仕方なかったのですが、長い長い間、気の毒なことをしました自分に。暴力にあっちゃったので、認知が歪みに歪んで、PTSDだけでなく鬱症状や躁鬱症状まで出てしまったのが私という存在。いやごめん。ほんとにごめん。悪いことをしたよ自分にね。そんなこんなで人生の秋にすっかり入ってしまっています。

だからねもうね、決めたの。楽しいことしかしないって。もう楽しいことしかしないし、好きな人としかつきあわないって決めました。これ決めるの、大変だったですよ。何十年もかかったのですからね。

 

恐らく若いころから自我のはっきりした人なら、それほど意識しなくても自然にやっていることかもしれないのですよ、自分で決めるって。でもそれがなかなかできるようにならない大人もいるということです。私自身が五十代間近になってようやくですから、他にもできなくて苦しんでいる人はたくさんいると思われます。大丈夫、少しずつだよ。きっといつかは落ち着いてきて、できるようになる。

 

アイデンティティ」って言葉がありますよね。

私、あれの意味がわかりませんでした。わからずに知ったかぶりして使っていたのですが(まあそれでもいいっちゃいいのですが)、最近ちょっとばかり実感としてわかるようになってきました。「自己同一性」という日本語に直してもわからないのですが、自分自身の実感としてわかる感じがあります。

アイデンティティってあれね。要は自分で好きなもの嫌いなものを決断できるかどうかのあれね。「私はこうです」と言えるかどうかのあれ。あれあればかりですみません。でも、あれでしょ。そんな感じ、するでしょ。

つまり、他人に振り回されない自分、って感じのあれです。

ま、ちょっと違ったとしてもいいです。実感が大事だと思います。

 

多分、圧倒的な暴力にあうと、このアイデンティティが破壊されるのではないかなと感じています。もともと自分というものがぼんやりしている人が暴力にあったら、なおさら破壊されつくして、回復にものすごく時間がかかるのでしょう。回復した後は元に戻る場所がないから、新生復活しないといけないし。とても大変なことです。

 

暴力って、びっくりするほど簡単に、そこらへんに落ちてるね。いじめ、ハラスメント、DV……人間が複数人生きている限り、滅亡することのないもの、それが「暴力」。

 

私は一応キリスト教を信じていますが、多分、死んで天国だかどこだかに行っても、これらはなくならないんじゃないかって思うことがあります。なくなったら万々歳だけど、死んだ後のことはわからないから何とも言えません。一度だけ意識不明の重体になったことがありますが、あのときの記憶は「真っ黒の暗闇」だけでした。あれが「死」の前兆なのかしらん。今は生きていますけど。

 

たくさん苦労した私も、無事に回復しつつあります。アイデンティティってやつも少しずつできているのではないかなと思ったりしています。暴力って、やはり怖くてつらいよ。永遠になくならないものだってわかるから、余計につらい。

 

私はそのループからイチヌケしたいんです。します。

 

で。

 

今日のお昼ご飯には、セブンのナナチキ食べるよ。

 

 

 

微熱

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昨日の夜から微熱っぽいです。

37.4℃。

うーん、微妙。

 

以前、近所の内科で言われました。

 

「37.4℃は微熱だけど、平熱が人によって違うので、それくらいで病気かどうかを判断することはできません! 毎日一時間おきくらいに熱を測って平熱がわかっていれば別ですけどね! だから心配するほどの熱じゃありません!」(昭和6年生のおじいさん医者)

 

……すんません………(怖かった)

 

まあ私、普段から熱は高めなんですがね。

だから37.4程度は本当に何ともないかも。

 

とは言え、あまり調子はよくない。

 

だから早寝してゆっくり起きましたが、今日も一日しんどかったです。

暑いし!!!

 

喉が痛いとか、鼻が出るとかはそれほど。

でも地味に風邪かもしれないので、無理しないようにしています。

 

皆さま、風邪やインフルエンザにはお気をつけてください!