ここのところがんばって勉強している「当事者研究」について。
どどどっと読み終わり、昨日から二巡目に入っています。
一巡目はとにかく読むだけでしたが、二巡目からは線を引いて読んでいます。
私は子どもの頃から、勉強が大嫌いでした。
あんなものの何が楽しいのかと!
私の父は勉強大好きで高学歴ですが、なぜその特徴が引き継がれなかったのかと、やたら悔しい思いをしたこともあります。
成績はいつもクラスの下のほう。
偏差値は中1の頃に45くらいでした。
それでスパルタ塾に放り込まれて、偏差値67くらいまで上がりましたが、毎日のように殴られながら勉強したので、ザ・トラウマです。
だから勉強大嫌い。
その私が、「勉強たのしい!」となっています。
この本はどう読んでも文学とか娯楽ではないので、やはり勉強の類に入るかと。
い、い、いつかこの「当事者研究」をやって、私の本を出してやる…!!
といった謎の勢いで、楽しく勉強しています。
「当事者研究」とは、病気や障害、依存症や様々な生きづらさを抱えている人が、外から与えられた患者というレッテルにおさまることなく、自らが自らの病を見つめて観察して、そして研究して、少しずつ回復の道を探っていく新しいやり方です。
その成り立ちや方法論、各業界の当事者研究事情、エビデンスと今後の展開について、たくさんの先生がたの小論文からなる読みやすい本となっています。
冒頭の対談(小児科医の熊谷晋一郎先生×哲学者の國分功一郎先生)は少々難しい表現が多いですが、この本の全体は非常にわかりやすく興味深い内容です。
うん、ちょっと難しいのですけどね。
でも本当に興味深いんです!
「中動態の世界」を読まなきゃ! と思います。
中動態という態と、当事者という立場。
絡めて考えられます。面白い。
とにかく、誰でも読める!
特に何かしらの病や怪我、障害を抱えている人にオススメです。
私の障害は「複雑性PTSD」と、それに伴って出てくる鬱状態、双極性障害など。
困りごとや生きづらさは山ほどあります。
もちろんフラッシュバックあるし。
希死念慮もあるし。
そもそも寝てばかり。ほぼ引きこもりだし。
医者もなかなか行かれなかったり。
親に代わって薬をもらってきてもらったり。
ネット依存だったり。
収入源がない恐怖症だったり。
数え上げたらきりがない……
これらの困りごとを自分の中から取り出して(外在化、つまり自分の外に出す)、文章にしたりしっかり見つめたり分解したり(研究)します。
これからセラピストさんと一緒に取り組みたいと思います。
楽しみ!!
今日はあと二冊、課題図書が届きます。
熊谷先生と綾屋先生の本。
早く読みたいな。
焦っちゃいけない、ゆっくりゆっくり。
↓これは課題図書じゃないけど読みたい。
中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: 単行本
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