ぼたもち(仮)の重箱

躁うつ病、万年筆、手帳、当事者研究、ぼたもちさんのつれづれ毎日

三島由紀夫とフレディ・マーキュリー

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関係ない二人。

 

でも私にはすごーく関係あるように見えます。

何がというと、突出した美意識。

その美意識への異様なこだわり。

二人とも、美しいものが好きだった。

どこがってうまく言えないのが悔しい。

三島は小説家、フレディは歌手。

三島はピンで、フレディはグループで。

でも二人とも芸術的が過ぎてちょっと異常。

 

フレディはあのQueenの統一的な美意識を打ち立てましたよね、なんというかうまく言えないけど。

Queenの美しい色があります。

三島は作品を読めばわかる美意識の高さ。

ハラキリまでしちゃったところにその異常なこだわりもまぁ見えます。

二人とも若いうちに死んじゃったなあ。

一人は自殺で一人は病気ですが。

 

そういえば三島は、楯の会でみんなで食事をした時に、若い衆が両手でお箸を持って三島に差し出して「どうぞ、先生」と丁寧にしたことに感激して、

「これなんだよ、俺が大事にしたい日本の良さは」

的なことを言ったと何かで読みました(うろ覚え)。

箸ひとつでハラキリされちゃたまんねえぜ。

というのは美意識をわかってないのと同じですが、最後のハラキリはみんなに迷惑かけてよろしくないと思います。

そんなことしないで、もっと書いてほしかったよ!!!

 

フレディのあの音楽的、視覚的な美意識も強烈な主張がありますよね。

とても好きです。趣味が合うかどうかは人それぞれですが。

オペラ座の夜」と「華麗なるレース」のジャケットひとつ取っても、只者ではない美意識が感じられます。

歌詞カードも含めてね。

 

三島の幻の写真集「薔薇刑」、手に取ったことはないのですが、一部ネットで流れている多少の写真を見ると、なんだかフレディっぽいのですよね。

見た目全然似てませんが。

なぜだかそう感じます。

 

二人とももっと長生きして、作品を世に出してほしかった。

もったいない。惜しい人を。

本当にもったいない。

もっと新作が聴きたかった読みたかった。

 

 

なんてことを、Queen聴きながら、深夜に考えていました。

 

ちなみに私が三島作品でお気に入りなのは、「午後の曳航」です。

ペリカンの万年筆も出てくるよ!)