介護とはなんぞや。
私は若い頃、親の介護について、「認知症の親の面倒を見ること」とか、「車イスもしくは寝たきりになった親の面倒を見ること」とか、その程度のイメージしか持っていませんでした。
いざ、自らの問題になってみたら、全く違った形の介護生活となったのでした。
父は認知症ではないですが、足がかなり弱ってきています(要支援2)。
どんな問題があるかというと。
・一人で外出できないので、手繋ぎしてきた
・一人でお風呂に入れないので、ヘルパーさん
・週に一度はリハビリ通い(送迎付き)
・買い物代行(望むもの全て)
・父が書いた手紙をポストに投函する
・父の同窓会の連絡係をしてきた
・身の回りの世話は全てする!
家族だけに、有形無形プライスレスのサービスをしています。
お風呂に関しては、ずっと母が洗って拭いて着せてあげてました。
私も何度かやりましたが、母がやらせたがらない。
母が疲弊したので、この夏ヘルパーさんをようやくお願いしました。
外出に関しては、これからヘルパーさんをお願いする予定です。
母も私も疲弊しているので。もう無理。
来週には、ヘルパーさんと面談の予定。
買い物(主にネットの)や同窓会連絡は、私が一手に引き受けていましたが、もうブチ切れましたので、
こちらを父に渡しました(漢字不自由)。
拗ねた父から、しばらくシカトこかれました。
昨日、私が積極的に話しかけたら、何となく仲直りしました。
とにかく「父が快適に過ごせる」ことを目標にして、がんばってきましたし、がんばっています。
父はかなりワガママなのですが、こちらも長年の経験があるので、父が喜ぶことはだいたいわかるので、やってきましたが……
やはり無理がかかってきました。
母が疲弊してきたのも大きいです。
私でできることは何でもしたい。
しかし、私も病気。
家族の中で一番、身体が弱いです。
情けないけど、仕方ありません。
別居している兄夫婦がいて、ずいぶんとサポートしてくれますが。
やはり別居だけに、即頼むということも難しい。
そして、いつの間にか、「ああ、これって介護なんだな」とわかってきました。
認知症ではない、車イスでもない、寝たきりでもない。
むしろ元気。
けれども、一人では危なくて動けない。
望むことを、誰かがやってあげなければ。
介護とはなんぞや。
それは、動くことが少しずつ不自由になっていく家族が毎日楽しく快適に過ごせるように、有形無形のサポートをすること。
それにはなあ、私や母が嫌な顔してたらなあ、父も拗ねるよなあ。
好きで動けないわけじゃないんだから。
まだ、楽しんで介護するレベルには至れませんが、外部からのサポートをうまく取り入れて、私たちが楽になっていくしかありません。
家が100軒あれば、介護も100通り。
我が家の介護は、今こんな感じ。
家族みんながニコニコして過ごすこと。
これがだいじなんだろうなあ。