ぼたもち(仮)の重箱

躁うつ病、万年筆、手帳、当事者研究、ぼたもちさんのつれづれ毎日

鬱の人は「寝たきり」すら困難

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良記事です! 鬱の人、是非読んで!

 

 

私は「軽度の鬱」になったことがありません。

最初の診断から「重篤な鬱」でした。

ですから、最初から寝たきりを命じられました。

 

しかし、実は躁鬱病でもあったので、やたらと元気だったりしました。

寝たきりを実行しませんでした。

親も最初は信じてくれず、私に与えられた薬を見て、

 

「そんな汚らわしいもの飲むのやめなさい!」

 

と、結構な暴言を放ってくれたりしました。

(母は薬が大嫌い)

 

とにかく、当時の夫と離婚するために奔走。

あれやったりこれやったり。

いろんな人にお願いしたりお礼したり。

無事に離婚できたので、感謝しています。

 

その間は元気でした。

 

 

しかし必ずやって来る、鬱の波。

一時的に元気でも、必ず来ます鬱の波。

 

当然、私も寝たきりになりました。

 

突如としてやってきたビッグウェーブに、驚く間もなく……

 

いや、寝たきりというか、入院。

 

ほぼ強制入院。

 

その間、アナフラニールという薬の点滴を受け、画期的に効いちゃったので、また元気になるという変な状態を繰り返しましたが、退院する頃にはもうフラフラです。

 

(精神科の場合、元気になって退院とは限らない)

(患者同士つるんで悪化するのを防ぐために退院させられることも)

 

 

自宅で寝たきり。

 

もう十年以上前のことで、記憶は定かではありません。

 

とにかく、何も考えられなかった。

でも、考えていた。

毎日考えていた。

 

何を?

 

……どうすれば、この間違った人生を、取り返せるのかしら。

 

ということを、です。

 

 

私は、悔しかった。

 

みんなまともな人生を歩んでいるのに、なんで私はこんな情けない状況に陥っているの!?

 

なんで寝たきりになってんの!?

 

仕事は?  結婚は?

 

みんな失敗!!?

 

 

……そんな自分が許せない。

 

 

私はある日、むくりと起き上がりました。

 

あと残る手は、インターネット。

 

夫で失敗した人生、別の男で取り返さなきゃ。

 

病人の発想って、わけわかんない。

 

なんで男で取り返さなきゃいかんのだ。

 

でも、わけわかんなくなってた私。

 

いろいろやらかしました。

 

(情けないので略)

 

 

そしてまた悪化する鬱。

 

そして、寝たきりへ……

 

 

この後も、

 

寝たきり→やらかし→仕事→やりすぎ→入院

 

などを、延々と繰り返していきます。

病歴長いだけに、もう記憶にも残っていないことすらあります。

 

迷惑をかけた人も山ほどいます。

ごめんなさい。

離れていった友達もたくさんいます。

ごめんね。

誰よりも苦労をかけた家族がいます。

もう涙も出ない。

 

 

今、鬱で「寝ていなさい」と言われているあなた。

 

お願い。寝ていてください。

 

焦っちゃだめ。

焦るけど。

だめです。

焦ってやることは、必ず後悔することばかり。

 

人生は一度きり。

 

取り返さなきゃと思わなくても、絶対に、取り返すことなんか何もなかったと、気付く日がやってきます。

 

それよりも、今は何も考えずに。

 

眠ってください。

 

安定剤でも、眠剤でもいいから使って。

 

その疲れ切った頭を休めて。

 

 

人生に失敗はつきもの。

やらかしも、当然のこと。

 

でも、恥ずかしくなんかない。

 

絶対に、あなたは恥ずかしくも情けなくもない。

 

 

すこーしずつ、落ち着ける時がやってきます。

 

 

それまで、眠っていてね。