自分と向き合うとは、なんぞや。
マインドフルネス、瞑想、あれやこれや。
表現は何でもいいのですが、必要なことです。
↓ユニークな向き合い方の記事です。
自分と向き合うことを、私は「内観」と呼んでいます。
これは以前にご指導を受けた気功の先生が教えてくださったやり方です。
内観は、いつでもどこでも何をしていても可能です。
呼吸や姿勢もそれほど関係ありません。
目を瞑る必要もありません。
ただ黙って、自分の内面を見つめる。
そこで「価値判断」をしない。
自分が良いとか悪いとか、関係なし。
ただ! ただ見るのです。
何がなんでも見続ける。
少し時間がかかります。
数日、数週間、数ヶ月。
価値判断なしで、自分を見つめ続ける。
自分の心の「ドブさらい」をするのです。
ドブさらいを始めると、最初はヘドロが巻き上がって、水の中は真っ黒になります。
しかし、さらい続けてゴミを取り除いて、じっと静かに見つめていると、泥水は沈殿し始めます。
そのままさらに静かに見つめます。
水がだんだん透明になります。
きれいな水になっていくのを待ちます。
見えてきます。
見えてきます。
見えます。
必ず見えます。
私自身というものが。
価値判断なしの、私が。
「ありのまま」の、私が。
私は一度だけ、この内観に成功しました。
意外と難しいので、一度しか成功していません。
鬱が躁鬱になり、心身ともに荒れ果てて、ボロボロになっていた頃でした。
ぼんやりと自分の内面を見つめること一ヶ月。
あるカフェでコーヒーを飲んでいたら、ふと見えました。
「わたし」が。
何も難しいことを考えず、良し悪しの判断もせず、今ここに生きるだけの私。
それはとても尊く美しく、かけがえのない存在でした。
ああ、このようにして生きている。
生かされている。
この命は、どこかから与えられたもの。
ならば、このまま、ただ生きる。
ゆっくりと、魚が泳ぐように。
……文字にすると、お手軽です。
が、実際にやると、わりと難しいんです。
しかし!
オススメしますよ。
メンタルの病気を持っている人も、健常の人も、誰でもやってみると良いと思います。
やって損はしない。
やらなければ、一生の損。
やった者だけがわかります。
内観は、生きる上で必ずやらねばならぬことなのだと。
このやり方(気功の先生に習ったやり方)が、有名なものなのか独自のものなのかはわかりません。
ただ、この先生がいたので、私は長期入院から抜け出せたのでした。
最近は先生にご無沙汰していますが、折々にこの内観を思い出し、再実行しようとしています。
しばらく内観していないので、またゆっくり少しずつ、自分を見つめ直したいと思います。
自分を見つめる、というと、何かつらいことのようなイメージがあるかもしれません。
けれども、これはつらいものではないのです。
だって、良し悪しの判断をしないから。
ただ、起こったことや感じたことを、淡々と取り出して並べていくだけです。
「ああっ! こんなことやっちまって!」
なんて思うのは、後からでいいのです。
ていうか、それ最後まで必要ない。
内観をしちゃうと、価値判断が無意味なことがわかるからです。
と、ここまで書きましたが、個人の感想です!
オススメしますが、ご自身のコンディションとよく相談しながらにしてね。
調子悪くなりそうなら、すぐやめてください。
調子悪くなっても、責任もてません。
でもホント、大事なことだから。
ちょっとだけでも、意識するといいですよ。