セラピストさんから、この本を読むよう言われました。
臨床心理学増刊第9号―みんなの当事者研究 (臨床心理学増刊 第 9号)
- 作者: 熊谷晋一郎
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: 雑誌
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まだ読みきっていないのですが、非常に痺れる内容です。
「当事者研究」とは、言葉のまま検索していただければ、いくらでも説明が出てきます。
病気や障害の当事者が、自分で自分を研究することです。
最初に起こってきたのは、北海道の「べてるの家」という施設。
統合失調症のある患者さんが、物を投げたり傷付けたりと大変な問題行動を起こしていて、サポートする人々も破れかぶれになっていたとき。
ある日、向谷地生良先生が彼に「じゃあ研究でもしてみる?」と言ったら、俄然興味を持って自らの問題行動の研究をやり始めた…というお話しから始まります。
その研究方法がどんどん広がって、バリエーションもできて、いろんな病気や障害、依存症などの人に良い影響を与えているやり方です。
認知行動療法とかとすこーしだけ似てるかもしれません。
セラピストさんは、私に「これ、やりましょ!」とおっしゃったのでした。
障害を抱えた自分を研究する。
障害によって起こる問題行動を研究する。
自分から問題行動をひとまず取り出して、客観的に見てみる。
どうしてこんなことが起こっているのだろう。
どうしてこんなことしちゃうんだろう、じゃなくて。
なぜ、起こっているんだろうか。
現象として、切り離して研究してしまうのです。
これは面白い……!!
私は長らくPTSD障害に苦しんできました。
そこから躁鬱病の症状が出ています。
なってしまったものは、仕方ない。
だけど、それによって多大な生きづらさを感じています。
見た目だけは元気そうなのに、普段は寝たきりだとか。
人と会うととても疲れてしまうとか。
暇に任せてネット依存症になってしまうとか。
他にも探せばザクザク出そうです。
そういうものを自分の中から一度取り出して、少し距離を置いて観察してみる。
そして、「この現象はなんだ?」と研究しちゃう。
自分の中から問題を取り出して、一人で「生きづらさ展覧会」を開催し、自分自身が学芸員になってひとつひとつ取り上げて、点検して見つめて研究する。
うーん、こんなことやってみようと思ったこともないぞ。
そもそもそんな発想はなかったです。
向谷地先生、スゴイ人ですね……!
自分の問題行動のどれを主要なテーマにするかは、セラピストさんとじっくり考えたいです。
当事者研究には、指導者が必要なので。
で、まずは、この本を読むように、と。
読んでみたら。
巻頭の対談(医者の熊谷晋一郎先生と哲学者の國分功一郎先生による)が素晴らしい内容で、全身痺れまくりました。
感想を述べる頭の良さがないので、何も言いません。
ただ、この対談を読むだけでも価値のある本です。
もちろんその後の、他の先生がたのお話しも、みんなとても勉強になります。
当事者研究超初心者の私は、非常に感銘を受けながら涙して読んでいます。
何もできないと思っていた私にも、やれそうなことがあったよ……!!!
これからは毎日少しずつ勉強しようと思います。
勉強なのにこんなに楽しいなんてひどい……!
臨床心理学増刊第9号―みんなの当事者研究 (臨床心理学増刊 第 9号)
- 作者: 熊谷晋一郎
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2017/08/10
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