初めて買った万年筆は、パイロットのカクノ。
水色のキャップのFでした。
そもそもパイロットのインクで、色彩雫(いろしずく)シリーズの「天色」(あまいろ)を使ってみたくて、万年筆に手を出したのです。
ネットで見かけた天色の色見本がとても美しい水色で、こんな色で何かを書いたら楽しそうだなぁと考えたのでした。
このカクノというのは、スグレモノです。
1,080円なんて安さですが、ペン先はもっと高いものが使われているとのこと。
そもそも鉄ペンって書きやすいものですが、数ある鉄ペンの中でも、カクノの書きやすさは圧倒的。
以前、私の母に、「万年筆たくさん試し書き大会」をやらせたことがありました。
ペリカンやモンブラン、ファーバーカステル、プラチナやセーラーやパイロット、金ペンいろいろ書かせました。
最後にカクノで文字を書いた母は、
「何これ、これが一番書きやすい」
と気に入った様子。
意外とそんなものなんですよね。
使いやすさと機能に特化した万年筆だし、子どもにも使ってほしいと開発されたものだから、当然書きやすさは抜群です。
高いばかりの万年筆よりも、書きやすかったりするのです。
万年筆で書くことが趣味になると、ついついいろんな高い万年筆を買ってしまいがち。
だけど、初心忘るべからず。
これ、筆記具! です!!
書きやすいことが一番の喜びですよ……!
後にかなりおくれてプラチナのプレピー(こちらは200円! コンバーターの方が高い)も買いましたが、プレピーの書きやすさも素晴らしいです。
廉価万年筆は結局のところ、ラスボスな感じ。
安くて、軽くて、書きやすくて、なくしてもすぐに買い替えられる気軽さ。
何十万円もする豪華万年筆よりも、実際にはありがたいシロモノだと思います。
万年筆を初めて使うかたにオススメなのは、やっぱりパイロットのカクノです。