ぼたもち(仮)の重箱

躁うつ病、万年筆、手帳、当事者研究、ぼたもちさんのつれづれ毎日

ケアマネは神

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奥さまは魔女」じゃないですが。

 

「ケアマネは神」。の巻。

 

入院中の父。来週には退院です。

主治医がですね、わりとよく、施設入所を勧めてくるのですよ。

昨年の入院のときも言われ、今回も言われた。

ショートステイから練習始めたら」って。

 

でも……

 

うちの父が施設。あの父が。

 

信じられん……

 

なんだかどうしても心に引っかかって、昨日の夕方、ケアマネさんに電話してみました。先生がしょっちゅうショートステイのこと言うんだけど……って。

そしたらケアマネさんは、

 

「あの先生はもともと施設入所を勧めるタイプの先生だから。でもね、あなたのお父さん、全然ボケてないじゃないの。自分の足で歩いてるし。そんな人が施設に入ったら大変なことになっちゃうよ。おかしくなるよ。施設に入る人は認知症のひどい人と、車椅子で24時間介助の必要のある人ばかりだから。それに施設は万能じゃない。転んで大腿骨骨折で救急搬送なんて一般家庭よりも施設からのほうが多いくらいですよ。夜の見回りだって、10時に回って異常なくても11時に回ったらおかしくなってたなんてことも日常だよ。施設も病院も最高のことをしてくれるわけじゃないんだよ。あなたのお父さんは、家で最後まで好きなことをして過ごすタイプの人。お父さんが家にいて、さらにお母さんやあなたが少しでも楽に過ごせるような方針を考える方が現実的で合理的だよ。お父さんの介護度で施設に入ったら何十万もかかるけど、そのお金があったら、家で充分なことをしてあげられる。だから施設入所のことをあまり考えないで。そういう相談に乗るために僕がいるんだから、一緒に考えましょう」

 

だって。

 

 

 

……ネ申?……ですか……?

 

 

 

もう泣いた。マジで鼻すすった。電話口で。

 

最初から目の鋭い聡そうな人だなと思っていたけれど、本当にそうでした。

どう見ても凄腕です。

 

前のケアマネさんは、父と母が同時に入院しちゃっても、「ムスメさま、大変ですね。何かあったら言ってくださいね」としか言わなかったのに、今回のケアマネさんの情報量と観察眼と言ったら(しかも私のことはムスメさまじゃなくてきちんと名前で呼んでくれる)。

 

この話を母にしてみたら、母も喜んで、

「これからはヘルパーさん入れる」

と言ってくれました。

 

というわけで、今日もう一度ケアマネさんに電話して、「母がヘルパーさん入れるって」と話したら。

 

「うん、そうした方がいい。もう入れた方がいい。お父さんいないけど、とにかく月曜日に話しに行きますよ。あなたとの電話だけでは、お母さんの話の又聞きになっちゃうでしょ。きちんとお母さんの口からお話しを聞きたいから行きますよ」

 

……ネ申……!

 

又聞きで妥協しない。母本人の希望を最大限に引き出そうとしてくれる。一人ひとりを心から尊重している。なんて素晴らしいの。

 

これが「プロ」か。

 

……心強い……

 

涙目になります。マジで。

「それが僕らの仕事だから」

って言うけど、仕事とは言えプライスレスのものを提供してくれている。

 

「心強さ」=プライスレス

 

だと思うの。

 

病院の主治医も心強い存在で、心の支え。

でもこのケアマネさんは、心の支えを通り越して、

 

ネ申……!!

 

神々しいですよ、マジで。

ホントありがとうございます。

どうかよろしくお願いします。

 

父の介護が大変になってきたタイミングで、素晴らしいケアマネさんに出会うことができました。

 

ホンモノの神様がいるのかな……

 

いるねこれは……

 

ありがとう神様ぁぁぁぁぁぁ……!!