桜のちる 朝のように
雪のふる 夜のように
わたしの こころは
こまかい灰が ふりつもる
灰は 白く しろく
こころの すみずみまで
行きわたり しみ込んで
一寸先も 見ることはできない
なにが燃えて 生まれた灰なのか
わたしの からだか
わたしの こころか
わたしの いのちか
ふるえる手で つかんでみる
それはおどろくほど 冷たく
氷よりも ひややかで
もう二度と ふれたくない
そんな こころもちにさせる
それでも わたしは
灰のなかに 種をまいた
春になれば 若葉をだすだろう
春は
いつか
やってくるはずだ