NHKの4Kで「COOL JAPAN」て番組を眺めていました。
日本のお国柄的な事柄がイケてる習慣かどうかを、いろんな国の人と一緒にディスカッションする番組ですね。
見ていて印象的だったテーマが「字」。
きれいな字の人は、外国では必ずしも歓迎されるわけではないようなのです。
(もちろん限定された10名くらいの外国の人たちがゲストで来ているだけなので、その人たちの個人の感想というだけですが)
日本的な感覚では、字はできるだけきれいに書くほうが好まれがちですよね。
ほら、履歴書ってやつもありますしね。
昔は筆で書いていたらしいんですよ、あれ。
伯母(91歳、眼科医)のむかーしの履歴書を見せてもらったことありますが、どこの書道の先生かと思いました。
「昔はみんなこうやって書くのが普通だった」
と言っていましたし、80代の両親も同様だったみたいです。
現代でも、みんな子どもの頃からお習字を授業でやらされるし、人によってはペン字を本格的に習う人もいますよね。
「日ペンの美子ちゃん」なんてキャラも昔からありますし!
とりあえず字がきれいだと損はしない。
逆に字が汚いと「汚い字だな」と思われる。
それが何となくのニッポン。
でもその番組の中に出てきたわずかな外国の人々は、ほぼ全員(せいぜい10人程度)がきれいな字を良しとしていませんでした。
むしろ汚い字の人は、賢いのだという感覚を持っているようです。
汚い字=賢い
おお、なるほど。
………全然わからない。
字で賢さはわからないです。
きれいな字を書くからと言って頭悪いとは限らないし、汚い字だからって賢いとも限らん。
要するに、彼らがきれいな字に反発を感じるのは、「没個性」ということのようです。
もしかしたらきれいな整った字は、暗い色した軍隊の行進や、気味が悪いほどに揃ったマスゲームのように見えるのかもしれませんね。多分ね。
まあ、それも一理あるかもしれません。
でも、きれいな字も汚い字も個性だよ?
字はみんな個性だよね、うん。
その人を表現するものです。
絵もそうだ。
きれいな字が「押し付けられた何か」「画一的に管理された感じ」を思い出すのかな。
だとしたら、そもそも日本の初等教育に問題があるということですね。
しかしね、ちょっと大人になってしまえばね、字なんかだんだん問題ではなくなります。
結局は実力だよね。
字が少し汚くてもしっかりしてて仕事ができれば評価されるし、どんなにきれいな字でも仕事できなきゃ干されるし。
その程度のものが字。
だからこそ、字くらいきれいに書けるとおトクだよね。
読みやすいしね、きれいな字。
というのが、もしかしたら日本的?
私はこれこの通り字が汚い女です。
手帳を写真に撮って晒してますが、全然汚い。
でも個性的でしょ?
お友達にお手紙書くときはさすがに恥ずかしいので、いつもゴメンと言い訳ばかりですが。
ま、字は汚くてもいいんですよ。
読めれば!!
それよりも人間の中身だわ……